ZoomIt:デスクトップを拡大+カウントダウン
概要
プレゼンテーション、デモンストレーション、教育学習等用にPCのデスクトップ画面を拡大表示します。
- 拡大表示しながらアプリケーションの操作ができます。
- デスクトップ上に線、四角、円、矢印線、文字が描けます。
※文字に日本語は不可。 - ホワイトボード、又は黒板も表示できます。
- 拡大率の増減はマウス、キーボードのどちらでも可能です。
- 休息時間に入るときのカウントダウン表示機能があります。
- 設定はシンプルで日本語表示です。(日本語化の作業有
その前に
当ソフトの全ての機能を使うのはオススメしません。本当に必要と思われる機能だけを使いましょう。また、文字に日本語は使えません。文字表示の機能は無いと思ってください。
他にも似たようなソフトは有ります。それも検討しましょう。
- DemoHelper
ZoomItと似た機能のフリーソフト。日本語化パッチも公開しています。 - Epic Pen
日本語対応。使いやすいユーザーインターフェース。無料で使える機能は少しなのが、残念。
DesktopZoom、TouchZoomDesktop、梨ズーム のWin10での検証結果は不可でした。間違って起動するとWindowsが終了できない場合が有ります。
ダウンロード
上記からZoomItがダウンロードします。インストールは不要です。ダウンロードしたZoomIt.zipファイル中のZoomIt.exeを実行するだけです。
日本語化
ZoomItは日本語には未対応です。日本語表示に変える日本語化パッチを使用します。通常のやり方とは一部が異なるので詳しく説明します。
パソコンに不慣れな人は詳しい人に作業をお願いしましょう。また、100%の日本語化は期待できません。
1.日本語化パッチのダウンロード
以下をクリックしてください。
ダウンロード : ZoomIt v4.52 日本語化パッチ (リリース1) (287.6 KB, 作成 2020年8月15日)
※ZoomItの使用場所、環境、用途等をコメントに頂けるとチョット嬉しいです。
2.実行するOS環境を確認
ZoomItを実行するWindows OS 環境が32ビットか、又は64ビットかをコチラを見て確認します。
どっちかわからん!、と言う人は先に次の「32ビット版OSの場合」から行って下さい。
3.32ビット版OSの場合
Windows XP、旧Windowsの32ビット版の場合です。かなり古いパソコンが該当します。
- ZoomIt公式サイトからダウンロードしたZoomIt.zipファイル中のZoomIt.exe を取り出します。
- 取り出したフォルダに日本語化パッチのZIPファイル内に有る ZoomIt_452_JP_32bit.EXE を入れ、実行します。
- 以下の「正常終了」が表示されたら完了です。
「CRCエラー」等が表示されたら、途中の手順が間違っているか、バージョンが異なる可能性が有ります。再確認して、また最初からやり直してください。
今後は日本語化したZoomIt.exeを使います。
注意:上記のZoomIt.exeを実行したら「設定画面が英語表示になる」場合は、実行したパソコンOSは64ビット版です。次の「64ビット版OSの場合」を見て、作り直してください。
4.64ビット版OSの場合
最近のWindows 10 パソコンは、ほとんどが64ビット版です。
4.1.事前準備
ZoomItの公式サイトからダウロードしたZoomIt.zipファイル内からZoomIt.exeを取り出し、実行します。
もし上記が出たら「管理者として実行」で再度実行してください。
初めてZoomItを起動すると以下の画面が表示されます。「Agree」(同意する)ボタンをクリックします。
実行したら、以下のフォルダに ZoomIt64.exe ファイルが存在します。このファイルを適当なフォルダにコピーします。※注意:移動は出来ません。
C:¥Users¥[ユーザー名]¥AppData¥Local¥Temp¥
コピー出来たら、ZoomItを終了します。タスクトレイに有る ZoomItアイコンをクリックすると、以下のメニューが表示されるので Exit を選択します。
4.2.日本語化パッチの実行
コピーした ZoomIt64.exe が有るフォルダに、ダウンロードしたZoomIt_452_JP-Patch-R1.zipファイル内から ZoomIt64_452_JP_64bit.EXE を取り出し、同じフォルダに入れます。
ZoomIt64_452_JP_64bit.EXEを実行します。以下の「正常終了」が表示されたら完了です。
「CRCエラー」等が表示されたら、途中の手順が間違っているか、バージョンが異なる可能性が有ります。再確認して、また最初からやり直してください。
ZoomIt64.OLD は日本語化前のファイルで、ZoomIt64.exe が日本語化されたZoomItです。
ZoomItを使用するときは日本語化されたZoomIt64.exeを実行します。
使い方
1.ZoomItの起動と終了
起動は日本語化したZoomIt64.exe(32ビットの場合はZoomIt.exe)を実行します。
終了はタスクトレイにあるZoomItアイコンをクリックし、メニューからExitを選択します。
2.操作
デスクトップを拡大したり、デスクトップに線や文字を描いたり、カウントダウン表示をしたりします。ホットキーは設定がデフォルトの状態を想定します。
先に日本語化したZoomIt64.exe(又はZoomIt.exe)を起動しておきます。
2.1.拡大のみ(Zoom)
デスクトップを拡大します。画面の内容は変化しません。またアプリケーションの操作もできません。しかし、後ろでアプリケーションは動いているので、動画の再生中は音声が流れます。Zoom(ズーム)モードと言います。
この状態で線や文字をテスクトップに描くモードへ移動することもできます。
- Ctrl+’1’:
デスクトップを拡大表示し、Zoomモードに入ります。
EscキーでZoomモードを解除します。
- マウスホイールの回転、または上下の矢印キー:
拡大率の増減をします。 - マウスの移動:
マウスに合わせてデスクトップ上を移動します。(上記の画像参照 - Ctrl+’C’:
画面イメージをクリップボードへコピーします。 - Ctrl+’S’:
画面イメージをファイル保存します。保存するダイアログが表示されます。 - 背景に以下のボードを全画面で表示
- ‘W’:背景が白のボード(ホワイトボード)
- ‘K’:背景が黒のボード(黒板)
2.2.拡大+アプリケーション操作(LiveZoom)
デスクトップの拡大と同時にアプリケーションも操作できます。LiveZoom(ライブズーム)モードと言います。
この状態で線や文字をテスクトップに描くモードへ移動することもできます。
- Ctrl+’4’:
デスクトップを拡大表示し、LiveZoomモードに入ります。
LiveZoomモードの解除は、同様にホットキーの Ctrl+’4’ を押します。
- Ctrl+上下の矢印キー:
拡大率の増減をします。
拡大率が0%に戻るとLiveZoomモードも解除されます。 - マウスの移動:
マウスに合わせてデスクトップ上を移動します。(上記の画像参照
2.3.線、四角、丸、矢印を描く(Draw)
曲線、直線、四角、円、矢印線をデスクトップ上に描きます。Draw(ドロー)モードと言います。
- Ctrl+2:
Drawモードに入ります。
EscキーでDrawモードを解除します。
- 左マウスのドラッグ操作:曲線
- Shift + 左マウスのドラッグ操作:直線
- Ctrl + 左マウスのドラッグ操作:四角
- Tab + 左マウスのドラッグ操作:円
- Ctrl + Shift + マウスのドラッグ操作:矢印線
- 色の変更
- キーボードの’R’:赤
- キーボードの’G’:緑
- キーボードの’B’:青
- キーボードの’Y’:黄
- キーボードの’P’:ピンク
- キーボードの’O’:オレンジ
- 線の幅を変更
- Ctrl+マウスホイールの回転
- Ctrl+上下の矢印キー:
上でアップ、下でダウンします。
- ‘E’:
全描画をクリアします。 - Ctrl+’Z’:
直前の描画をクリアします。 - スペースバー:
画面中央にカーソルを移動します。 - Ctrl+’C’:
画面イメージをクリップボードへコピーします。 - Ctrl+’S’:
画面イメージをファイル保存します。保存するダイアログが表示されます。 - 背景に以下のボードを全画面で表示
- ‘W’:背景が白のボード(ホワイトボード)
- ‘K’:背景が黒のボード(黒板)
- マウスホイールの回転:
拡大縮小します。
注意:画面上の移動はできません。拡大の場所の指定もできません。使用は非推奨です。
2.4.文字を表示する(Type)
文字入力ができます。日本語は使えません。Type(タイプ)モードと言います。
- ‘ T ‘:
Typeモードに入ります。
左マウスのクリックでTypeモードは解除されます。
- 上下の矢印キー:
文字サイズを変更します。
2.5.カウントダウンを表示(Break)
デスクトップ上に終了時間をカウントダウン表示する機能です。休憩時間に入る時になどに使います。Break(ブレイク)モードと言います。「Break Time:休憩時間」から来たBreakと思われます。
- Ctrl+’3’:
Breakモードに入り、カウントダウンを始めます。
EscキーでBreakモードを解除します。
- 上下の矢印キー、又はマウスホイール:
分を増減します。 - 左右の矢印キー:
秒を増減します。 - 時間の色
- Drawモードと同じ操作です。
3.操作キーの一覧
ZoomItの全操作キーの一覧です。一定の規則で出来ています。PDFでダウンロードもできます。
4.設定
タスクトレイにあるZoomItアイコンをダブルクリックするか、ZoomItアイコンをクリックして表示されるメニューからOptionsを選択します。
4.1.Zoomの設定
以下のZoomタブです。「拡大のみ」の設定を行います。デスクトップを固定画面として拡大表示します。アプリケーションの操作はできません。
- Zoom 切り替え:
Zoomモードに切り替えるときのホットキーを指定します。
このボックスにカーソルを置いて、指定キーボードを同時操作すると該当するホットキーが入力されます。 - 拡大と縮小時にアニメーション表示:
オンで拡大、縮小時にアニメーション効果を持たせます。オン推奨。 - 拡大の初期倍率を指定:
Zoomモードで表示したときの最初の拡大率を指定します。
以下はZoomモードとは関係無い設定です。
- トレイアイコンを表示:
オンでタスクトレイにZoomItアイコンを表示します。
オフでタスクトレイのZoomItアイコンは非表示になります。この場合はWindowsを再起動しない限り、終了できません。- 注意:オフ時に、次の「Windows起動時にZoomItを起動」もオンになっていると永遠に終了できなくなります。この場合は、再度ZoomIt64.exe(又はZoomIt.exe)を起動してください。設定画面が表示されます。そこで「トレイアイコンを表示」をオンに再設定します。
- Windows起動時にZoomItを起動:
オンでWindowsの起動時にZoomItも起動します。
4.2.LiveZoomの設定
以下のLiveZoomタブです。拡大表示しながら、アプリケーションの操作もできます。
- LiveZoom 切り替え:
LiveZoomモードに切り替えるときのホットキーを指定します。
このボックスにカーソルを置いて、指定キーボードを同時操作すると該当するホットキーが入力されます。
4.3.Drawの設定
以下のDrawタブです。デスクトップ上に曲線、直線、四角、丸、矢印線が描けます。
- Draw 切り替え:
Zoomモード又はLiveZoomモードでも無い時に、Drawモードに切り替えるときのホットキーを指定します。
このボックスにカーソルを置いて、指定キーボードを同時操作すると該当するホットキーが入力されます。
4.4.Typeの設定
デスクトップ上に文字を入力するときのTypeモードです。
「フォント設定」ボヤンを押すと、以下のフォントの変更ができます。
4.5.Breakの設定
カウントダウンの設定です。
- タイマーの開始:
カウントダウンを開始するホットキーを指定します。
このボックスにカーソルを置いて、指定キーボードを同時操作すると該当するホットキーが入力されます。 - タイマーの時間:
カウントダウンする分を指定します。指定は最大99分ですが、実行時に更に増やすことも出来ます。 - 時間切れ後に経過時間を表示:
上記の「タイマーの時間」を越えた時に、それからの経過時間を別に表示します。オン推奨です。
「詳細」ボヤンを押すと、以下の変更ができます。
- タイマー終了時に音楽を再生:
「タイマーの時間」で指定した時間になった時に再生する音楽ファイルを指定します。「...」ボタンを押すと「C:\windows\media\」フォルダをデフォルトで開きます。WindowsOSが使用している音のファイルがココにあります。 - タイマーの不透明度:
カウントダウンのタイマーの文字の不透明度です。 - タイマーの表示位置:
カウントダウンのタイマーをデスクトップの表示位置を指定します。デフォルトは画面中央です。 - タイマーの背景を表示:
オフ時の背景は白です。- ぼかしたデスクトップ:
タイマーの後ろにぼかしたデスクトップを背景に表示します。 - 画像ファイル:
タイマーの後ろに指定した画像を中央に表示します。- 画面サイズに合わせる:
指定した画像ファイルを画面のサイズに合わせて、リサイズして表示します。
- 画面サイズに合わせる:
- ぼかしたデスクトップ:
日本語文字の入力は不可
ZoomIt v 4.52での文字入力で日本語は使えません。半角の英数字のみです。ZoomItを使用中に日本語を使いたいときはメモ帳かWindows 10付属の付箋等で代用して下さい。
管理者の技術メモ
これ以降はサイト管理者が当ページを管理する為だけの情報です。公開用には書いていません。これ以降は見る必要は無いです。
設定値をリセットする方法
レジストリで以下の箇所を削除する。(やってはダメです!
HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Sysinternals¥ZoomIt
ファイルのサイズ
- 公式からダウンロードした
ZoomIt.exe :1030kB - 64ビットOS上で実行時に作成された
ZoomIt64.exe : 573KB
32ビット版OSでの動作
Windows XPの32ビット版で動作確認をしたところ、Windows 10の64ビット版と同じ様に別フォルダに実行EXEファイルを作成している。しかし、EXEファイルは同じもの。サイズもバイナリー比較も同じ。
実行前の ZoomIt.exe は本来が32ビット版のEXEファイル。だからコピーだけでイイのだろう。(と、勝手な予測
32ビット版のWindows XPを起動するには、タンスの奥からホコリだらけの壊れかかったPCを出す必要が有る。
「トレイアイコンを表示:オン」のレジストリ
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Sysinternals\ZoomIt]
"ShowTrayIcon"=dword:00000001
「”ShowTrayIcon”=dword:00000000」は「トレイアイコンを表示:オフ」。
「Windows起動時にZoomItを起動」のレジストリは発見できなかった。
以上。
1件のコメント
Ryoichi
CRCが一致しません。と出て、日本語化の処理ができません。