KDiff3 1文字単位での比較とマージが出来るツール
1. 目次
- 概要 ※当ページ、必読
- ダウンロード
- 日本語修正版のダウンロード
- インストール
- 日本語化
- KDiff3 の日本語メニュー
- KDiff3 の使い方
2. 概要
KDiff3 は、高度なテキスト差分解析マージ ツールです。
3. 機能
- 入力ファイルを同時に3つまでサポート
- 1字単位での比較解析
- テキストマージ
- 行単位でマージ先ファイルの表示
- ディレクトリの比較
- ディレクトリのマージ
- Windows 標準ショートカットキーにそったキーボード操作が可能
- 多彩なプラットフォーム対応
GNU/Linux with KDE3/KDE4、Un*x、Windows、Mac OSX 等 - ライセンスはGPL ※無料
- 日本語対応 ※メニューや操作ボタン等の表示部分
注意 : 最新バージョン 0.9.98 は本体の不具合でメニュー等の日本語表示ができない。
4. 日本語の表示について
- KDiff3 バージョン 0.9.98 (2014年7月5日) は本体の不具合で設定での日本語表示に変更できない。
- 下位バージョン 0.9.97 又は 0.9.96 はメニュー、ツールチップ等の日本語表示は可能だが、テキスト上の日本語文字の表示が乱れる不具合が有る。
※以下の画像を参照。 - メニューや画面上のボタン等が日本語表示で、表示テキスト上の日本語文字が乱れないで表示して欲しい時は、ココから修正版 kdiff3-0.9.96+cjk.0.zip をダウンロードして、kdiff3.exe ファイルだけ差し替える。 ※この詳細は下記で書く。
このファイルは32ビット版です。
以下は KDiff3 バージョン 0.9.97 で日本語テキストの比較を行った場合の例。
「ルール」、「規則」 文字周辺が乱れて表示される不具合が有る。
5. 全角文字の扱い:重要!
修正版 kdiff3-0.9.96+cjk.0.zip のKDiff3 は配布先のアナウンスの 「マージエディッタで全角文字がおかしい」 通りで、全角文字を操作したところ、結果は変でした。
どう 変 かの詳細は省略して
- 操作方法を覚える時は修正版 kdiff3-0.9.96+cjk.0.zip のKDiff3 を使う。
- 実際の編集や、更新作業を行う時は 最新バージョン 0.9.98 を使う。
- 最新バージョン 0.9.98 でも全角文字の扱いには一部でコツが必要みたいです。
よって、「全角文字を扱う時は問題が起きるかもしれない」と言う前提で扱う。
要はメニューが英語でも最新バージョン 0.9.98 を使ってください、と言う事!
6. その他
- 必ず持っておきたいテキストツールの1つ。
- 比較、マージに特化したソフトなので、テキスト編集は最低限の機能しかない。
- 配布はインストーラータイプですが、
インストール先フォルダをUSB等にコピーして、ポータブル・アプリとしても動作する。
※動作しました。 - KDiff3 のバージョンの修正履歴を見ると Version 0.9.98 が出るまでは2バイト文字の日本語文字の表示や日本語の扱いに問題があったように思われる。
その問題がKDiff3 にあった為に日本のネット上での関心が薄かったように感じる。(勘
7. 操作は簡単
- 見た目よりも簡単に使える
- Windows 標準操作に準じているので、直感的に操作も出来る
- メニュー項目が多そうに見えて、実は操作はシンプル
- 動作も軽い
- 英語メニューでも気にならない <- すぐに慣れる!
8. テキスト比較とマージ
- 比較結果は行、文字と別々に色表示される
- 最大3ファイルまで比較できる
- 比較テキストファイルのマージも出来る
- 行単位でマージ先ファイルの表示 ( A , B , C の表示 )
- ショートカットキーで基本操作が出来る
9. 異なるディレクトリの比較とマージ
- テキスト比較を拡張した機能 ※KDiff3 独自の機能
- 存在するファイルの有り無しの表示
- 内容の異なるファイルの有り無しの表示
- 比較テキストファイルのマージも出来る
この部分はテキスト比較と同じ機能が使用可能
10. KDiff3 と Diffuse と WinMerge の違い
簡単に操作をして比べてみました。
- テキスト比較のファイル数
KDiff3 : 3ファイルまで
Diffuse : 3ファイル以上もOK
WinMerge : 3ファイルまで
- 日本語メニュー
KDiff3 : version 0.9.98 は不具合で表示不可
Diffuse : 日本語対応
WinMerge : 日本語対応 + HELPファイルも日本語対応
- テキストマージ
KDiff3 : 専用画面上で行う。かなり高機能で親切。
Diffuse : 最低限のマージは出来る
WinMerge : 比較画面上に反映。高機能
- ディレクトリ比較
KDiff3 : 可能。マージも可能。
Diffuse : 不可
WinMerge : 可能。
- キーボート操作
KDiff3 : Windows標準に準拠。
Diffuse : 可能
WinMerge : 可能。
- 印刷
KDiff3 : スタンダード機能のみ。
Diffuse : 未確認
WinMerge : プレビュー、HTMLレポート有り。
- 操作性
KDiff3 : 視覚的にも操作しやすい
Diffuse : 普通
WinMerge : 高機能で凄いが、操作性に一部難有り
※マージ操作を戻すにはマウス操作が必要
- 機能性
KDiff3 : 単純なテキスト比較とマージ処理には最適
Diffuse : テキスト比較の入門者用
WinMerge : 高機能、多機能、開発者向け
個人的な総合評価
- Diffuse : テキスト比較、マージの入門用。日本対応。
マージ操作が物足りない。
- テキストの比較とマージの操作性だけを考えると KDiff3 が使いやすい。
- システム開発者は WinMerge が必要になる時が出てくる。(勘
- P4Merge : マージの視覚効果は抜群だが、マウス操作が必要なので評価外。
- 日本語メニューや日本語化パッチ等は存在しない。
- 日本語ランゲージファイルを作れば出来るが、TSファイルが公開されてない。
以上。